訪日外国人の数が増えても、その効果は都心部に集中しており、地方まで及んでいないのが実情です。様々なインバウンド対策がある中で「祭り」も地方に訪日外国人を呼び込める効果があります。その理由を紹介しましょう。
訪日外国人は日本の祭りが好き!人気ベスト3は?
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JNTOの調べによると、2017年に訪日外国人の数が最も多かったのは3年連続で7月でした。
7月は世界各国の夏休みと重なり、主要な祭りが集中するからです。例えば京都の祇園祭や、大阪の天神祭などがあります。花火大会も全国各地で盛んです。8月になると青森のねぶたや徳島の阿波踊りも開催されます。複数の祭りを渡り歩く訪日外国人もいるほどです。
知名度だけでなく実際に参加する訪日外国人が多い祭りのベスト3は、前述の祇園祭、ねぶた、そして雪まつり(札幌)です。これらの祭りでは予約システムの整備や多言語化、通訳ガイドの充実などインバウンド対策が進められ、訪日外国人でも安心して参加できるようになっています。
訪日外国人はなぜ日本の祭りが好きなの?その理由は?
訪日外国人にとって、祭りは日本の文化を堪能できる格好の機会です。縁日の屋台が並び、浴衣や着物姿の人たちであふれています。神社や仏閣と関わりが深いのも日本ならではです。神輿や山車には繊細な装飾が施され、夜空を彩る大輪の花火は感動的です。
また真面目な日本人が羽目を外して、騒いだり暴れたりするのが珍しいという意見もあります。どこの国でも祭りは日頃の鬱憤を発散する場ですが、日本人はその振り幅が大きく見えるのかもしれません。
このような海外の反応を見ると、地方の小さな祭りでさえインバウンドの需要は十分にあるといえます。
地方の祭りにも行きたい!訪日外国人の本音
実際に祭り好きな訪日外国人は、地方の小さな祭りにも興味があります。有名な祭りほど混み合わないですし、素朴な地元色を感じられるところが魅力です。けれども地方の小さな祭りはガイドブックやインターネットでの情報が少なく、なかなか足を延ばせません。
それでも長野県をはじめ、訪日外国人が集まっている地方の小さな祭りはいくつかあります。きっかけは過去に訪れた訪日外国人のSNSです。他のインバウンド対策と同様、祭りの主催者側からSNSやブログで発信すれば、地方の小さな祭りに訪日外国人を呼び込める可能性は十分にあります。
もちろん呼び込むからには受け入れ態勢を整えなければいけません。単に多言語化の表示や通訳のガイドを用意するだけでなく、浴衣を着られたり神輿に参加できたりするなどの体験ができると喜んでくれるでしょう。
まとめ
訪日外国人の多くは日本の祭りが好きです。地方の小さな祭りもインバウンド対策の一環として活用できる可能性があります。そのためには、まず知ってもらうことが大事です。弊社アレンジ(http://www.arange.co.jp/)では、SNSの運用代行や解析などでお手伝いをさせていただきます。