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【エイプリルフール】日本だけじゃない、世界のエイプリルフール特選

エイプリルフールは日本の中では各企業がけっこう本気を出してコンテンツ作りをしている。日本以外でも実はけっこう多く、施策が行われており日本にはない面白さがあるので、インバウンド担当者として把握しておいて損はないのかなと思う。

■そもそもエイプリルフールってどっからきたの?

時は遡ること1582年。元々新年自体が3月25日~4月1日だった当時、チャールズさん(当時のきっと偉い人)が新年は1月1日になるから、よろしく!とアナウンスされ、まだ浸透していない当時4月1日までお祝いモードだった人をバカにする流れでエイプリルフールが始まったと言われています。(諸説あるみたいですが。)

現在のフランスでは子供達が魚の形をしたオリガミを作り、大人の背中に気づかないように貼り(セロテープとかで)笑ってやろうぜ、あははは!みたいなハロウィーン的要素がふんだんに織り込まれているそうです。大人は大人で企業間や大人同士がジョークを言い合う文化はあるので、やっぱり海外は海外で特殊ですな。

■まずは日本から

みなさんご存じだとは思いますが、ここが個人的には一番面白かったです。

・ダルシム
http://www.yoga-lava.com/special/dhalsim/index.php

世代からなのか、エドモンド本田と仲がいい設定とかあったっけ?とか思いながら、読んでたんですけど、一番下のクレジット見るとしっかりカプコンさんのクレジットあるんで実は承認もらってたりするっていう。逆に承認よく取れたなっていう感じなんですけどねw

■アメリカ

・スナップチャットとインスタグラム
https://techcrunch.com/2017/04/01/snapchat-wins-april-fools-with-its-jab-at-instagram/

2016年8月にインスタグラムはスナップチャットのストーリー機能を丸ぱくりしました。そう、ほんとに丸ぱくりでインスタグラムのCEOでさえストーリーの機能はスナップチャットからパクっている。と間接的に伝えてたりします。
https://techcrunch.com/2016/08/02/silicon-copy/

そんなスナップチャットが4月1日にインスタグラムを模倣しました。インスタグラムのUIを丸ぱくりし、スナップチャットと記載して投稿した事が話題になりました。まあ、みんな面白がってくれればいいんですけどね。。

■中国1

・レゴとレピン

中国は何でもコピーしますし、そもそもコピー製品の8割は中国産というデータもあるぐらい(ソース不明)中国はコピーに特化していたりします。で、みんなが大好きレゴ(LEGO)、あのレゴランドのレゴも中国ではコピーされてます。レピンという名で。

まず、ロゴを見てみましょう。あら、大分似ているわね。酷似してます。

そんなレゴ(デンマーク本社)がプレスリリースを出しました。レピンを買収しました。と。概要はこんな感じ。

▼概要(適宜翻訳してます)

今年の1月にレゴとレピンの違いを調査した結果、中国市場から違いがないとの調査結果を受け、ついにレピンのブランディングがレゴに追いついたことを認識しました。

今回4月1日付けにて、レゴグループはレピンを買収することを決めました。背景としては、前述している酷似している背景からなるシナジー効果が大きく見込むことができ、中国市場ではレピンブランドはこのまま継続していく方向となります。レピンユーザーは所謂「100円ショップ」や偽物だけを売る「AliExpress」等でとてつもないブランド力を発揮しており、レゴグループは上記マーケットでは後塵を拝している状況であります。

ここ数年間、ネット上等でレゴはなんであんなに高いのかと批判の的になっていた時期もあり、レピンはそういった批判とは真逆におり、自社の製品を低価格でユーザーに届けることができる素晴らしい会社です。

レピンがレゴグループに加わることにより、配信をストップしていたUCSミレニアムファルコン、カフェコーナー、グランドカルーセルシリーズがレゴ好きな消費者に低価格で提供する事が可能になる事を非常にエキサイティングな状況と捉えており、新しい価値を提供できる事を心待ちにしております。

エイプリルフールなんですが、スケールでかいですよね。。中国も中国ですが、パクられてもうどうしようもないから、とりあえずパクられてる事だけでも宣伝してこうって事なんでしょうけど、まあそれにしても面白い事例でした。

■中国2

・OfoとMobike

すでに記述済みだが、中国のレンタル自転車はしのぎを削っており、各社キャンペーンに次ぐキャンペーンでユーザーをなるべく自社サービスに誘導しようとがんばっている。そんな2社がどちらかというと「巻き込まれた」エイプリルフールがこちら。

「MobikeとOfoが合併合意寸前!?テンセントが一番の勝者に」

こんな見出しをだしたメディア(iFeng’s Tech)になんとOfo側がこんなエイプリルフールネタは下品だと怒りだし下記の声明を出すに至りました。

「iFengの出した記事は無責任だ。OfoはiFengに記事の差し止め、謝罪、事の重要性を理解してもらう必要がある。また、他のメディア媒体はこの自体を強く受け止め拡散や便乗商法を取らない事を切に願う。」

と、本気の声明文を出すまでに至る。ちなみに中国ではこのジョーク文化があまり受けられない事がたまにあり、今回も新華社(Wikipedia)、簡単に言えば中国政府直属の機関が「エイプリルフールという海外の文化が中国ではあまり受けいられにくいので、4月1日に余計な噂や冗談は慎むように」といった声明を出しており、ユーザーには

「毎日がエイプリルフールみたいなもんじゃん」
「新華社のジョークだって気づいた?」
「欧米では1日だけど、中国だと365日なんだよ」

といった形でいじられまくってたりした。

■まとめ

どうだろう?今回の記事も楽しみ頂けただろうか?最終的に中国ネタが一番面白かったので、中国ネタで終わりになったが、インバウンドネタは引き続き投稿していきたいと思う。ご意見等あればこちらまで。info@arange.co.jp