日本政府観光局が発表した8月の訪日外客数は、前年同月比12.8%増の204万9000人となり、8月として過去最高となりました。しかし、伸び率は2016年度最低を記録し、伸び続ける訪日外国人観光客数に陰りが見えた結果となっています。
8月はクルーズ船の寄港増加や航空路線の新規就航・増便に加え、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションの効果が訪日外客数の堅調な増加につながりました。
市場別では、バカンスシーズンを迎えたイタリアとスペインが単月として過去最高を記録し、加えて、シンガポール、インドネシア、ロシアを除く15市場が8月として過去最高を記録しています。
特に中国は単月過去最高となった7月の73万1000人に次ぐ67万7000人を記録しており。マレーシア、インドネシア、ベトナム、カナダは20%を超える伸びとなっています。
2016年1月からの累計は1606万人と、前年より2カ月前倒しで1500万人を超え、この調子で増え続ければ11月までには2000万人来日も考えられます。
一方で2016年より伸び続けている訪日外国人観光客伸び率は12.8%増の本年度最低を記録し、16年1月の52.0%増と比べると、インバウンド成長の陰りが見えた結果となっています。
インバウンド市場はまだまだ黎明期と言われており、爆買いが失速したようにトレンドなども変わりやすく、先行きが見えづらい市場であることは間違いないでしょう。アレンジでは海外トレンドに注視し、随時インバウンド情報を発信していきますので次回も是非インバウンドニュースをご覧ください!