2016年10月3日、中国の国慶節(建国記念日)連休の影響で、韓国の百貨店の売り上げが激増していると中国新聞網が発表しました。
■中国人による爆買いが韓国で発生!?
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韓国では先月29日から「コリアンセールフェスタ」が始まっていることもあり、中国人観光客が殺到しています。韓国メディアによると、先月29日~今月2日までの4日間、ロッテ百貨店の売上額は前年同期比の12.8%増という結果となり、他の百貨店も10%近く売り上げを伸ばし、いずれも中国人客の消費が大幅に増加し売り上げに大きく貢献しているそうです。
韓国の免税店では消費の増加が更に目立つ結果となっており、今月1、2日の2日間、ロッテ免税店の中国客消費額は前年同期の40%増でした。
■日本の爆買いってどうなったの?
中国国旅(広東)国際旅行社が発表した渡航先の人気ランキングをみると、昨年は首位だった日本が今年は韓国、タイに次ぐ3位に転落しています。日本円に対し人民元安となり、ツアー価格に割高感が出たためではないかと考えられます。
実際、中国国旅(広東)国際旅行社では、同省出発の4泊5日の人気ツアーで比べた場合、1人当たりの平均価格は韓国が3999元、タイは4999元。日本は5999元と最も高く、「人気の順位は安さに連動する」と考えることもできます。2016年8月は訪日外国人観光客が伸び続け過去最大の観光客数を記録する一方、今年に入って本年度最低の伸び率ともなっています。
■なぜ韓国では爆買いされているの?
実際に日本の百貨店などでは昨年に比べ、売上が減少するなど、爆買いとよばれた現象に落ち着きがみられます。しかしながら訪日外国人客数は毎月伸び続け記録を更新しているのが現状です。
爆買いが落ち着いたからといって日本の魅力がなくなった訳ではなく、きちんとした方法で日本の魅力を海外の人に伝えきれていないというのも、訪日外国人客数の伸び率が減少し、中国渡航先ランキング3位転落といった原因でもあると考えられます。
■コリアンセールフェスタから学ぶ爆買いのヒント
今回ご紹介させていただいた「コリアンセールフェスタ」では全国の百貨店、大型マート、伝統市場などが参加する大規模なイベントです。10月1日から10月31日までの約1ヶ月間、外国人特別優待の割引や様々なインバウンドサービスを行うなど外国人観光客にフォーカスしたイベントとなっています。開催したきっかけは冬の観光閑散期打開のため毎年外国人観光客の誘致促進を行うためです。
■韓国のおもてなしって?
「コリアンセールフェスタ」では外国人観光客のため様々な観光便宜サービスを提供しています。まず中国語、英語、日本語の通訳及びイベント案内係の配置、無料インターネットWIFIサービス、そして3.5トントラックを改造した‘旅行者サービスバス(Tourist Service Center)’がミョンドン、ホンデ、ヨンサン、カンナムなどの地域を回り外国語通訳と観光情報案内サービスを提供しています。その他にも外国人観光客には荷物の配送・保管サービスなどのハンズフリーサービス(Hands Free Service)を半額にするなど、外国人観光客に官民一体となって取り組んでいる大規模なイベントとなっています。
その為、10月には韓国を訪れている中国人観光客が年々増加しており、国慶節の逃してはならないショッピング観光イベント地として中国での知名度を上げています。
■まとめ
いかがでしょうか?2016年には入り、日本で爆買いは終わったと報道されることが多いように感じますが、韓国では年々消費額が増加していることが分かります。伝えるべき方法や、サービス次第ではまだまだ中国人による爆買いで大きな売り上げアップも望めるのではないでしょうか。
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