2016年に入り増え続ける訪日外国人観光客ですが、東京・大阪・京都などの大都市への旅行が中心だった昨年に比べ、地方への分散化が進んでいます。なぜ、外国人観光客が地方へ流れつつあるのでしょうか?本記事では外国人観光客の地方分散化についてご紹介したいと思います。
大手航空会社2社が地方活性化の為、結合!?
国交省が10月14日にANAHDと日航に地域航空会社の統合に向けた案を示しました。国内で競合する航空会社同士が路線維持に関して協力するのは世界でも珍しい事例です、
今回の結合は採算が振るわない地域路線と大手2社の基幹路線や国際線を結ぶことでの訪日外国人客による離島観光の活性化を目的としています。
訪日外国人、旅行先への多様化。
外国人観光客の定番コース「ゴールデンルート」と呼ばれている東京都、(箱根)、(富士山)、(名古屋)、大阪府、京都府の外国人宿泊数が2015年に4年ぶりに5割を切った。と官公庁の発表でわかりました。大都市からの日帰りではなく、宿泊して地域の魅力を味わう外国人が増えており、地域巡行の傾向は2016年には入り徐々に強くなってきています。
地方へのアクセス面は?
各地域航空会社は日航とANAHDの両陣営に分かれているため、現時点では路線によっては乗り継ぎが不便だったり、マイレージが使えなかったりしていました。各社のシステムを接続し、共同運航すれば顧客の利便性が飛躍的に高まるとし、国際線を持つ大手2社が連携し訪日外国人客を誘客できれば、地元経済の振興にもつながると考えられます。
現状、九州の離島や北海道内など利用率の低い路線を持つ複数の航空会社を統合して新会社をつくり、ANAHDや日航と共同運航(コードシェア)する案が有力だとされており、国際線との接続で訪日外国人の利用を促す考えです。
まとめ
今まではJAC(JALの短距離航空便を扱う子会社)は場所によっては、国などの補助金がなければ経営が成り立たない会社がある一方、比較的規模の大きいJACは年間で数十億円前後の営業利益を稼ぐほど会社によって顕著に差が出ていました。今回の2社結合によって利便性が飛躍的に高まると予想されており、上手くいけば、ますます外国人観光客の地域分散化が進むのではないかと考えられます。日本にはまだまだ外国人に認知されていない魅力的な場所があるので各企業、自治体一体となって日本を盛り上げていきたいですね!
参照(http://www.huffingtonpost.jp/2013/08/18/jal_ana_n_3777358.html)