インバウンドニュース

インバウンド向けの広告施策のために抑えておきたいポイント

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インバウンド向けの広告施策のために抑えておきたいポイント

■旅行者のフェーズを理解する

そもそもですが、旅行者は
旅行先を決める

旅行のプランを立てる

旅行中

旅行後

でフェーズが変わります。

これにともなって旅行者の考えていることも変化するので、「インバウンド向けの広告をやろう!」と思っても、旅行者のフェーズと考えていることをふまえて広告を出稿しなければ意味がありません。

では、フェーズごとに旅行者は何を考えているのでしょうか。

■訪日観光客が旅行プランを決めるとき

訪日外国人観光客が旅行をするとき、ほとんどの場合旅行プランを決めてから日本に来ます。

このときはまだ日本におらず、訪日外国人観光客のほとんどは日本語が使えないので、外国語を使っているサイトやアプリを参考にして旅行プランを決めます。

・使うウェブサイトやアプリ

『Trip Advisor』
https://www.tripadvisor.jp/
日本でも有名な旅行サイト・アプリですが、目的地のおおよその情報から、宿泊先の情報、食べるところの情報まで載っているので、訪日前も訪日中も眺めている観光客が多いです。

『Michelin Travel – Japan Travel Guide』
https://travelguide.michelin.com/asia/japan
ミシュランガイドによる旅行サイトです。欧米系の旅行者にとってはバイブルのような存在なので、欧米の旅行者を取り込みたいならチェックする必要があります。

『日本漫遊』
http://www.e-japannavi.com/
中国人が日本を訪れるときに見るサイトです。

目的地の情報や、宿泊先の情報、ショッピングに関する情報や交通情報など、あらゆる日本旅行に必要な情報が載っているので、訪日前も訪日中も眺める訪日中国人観光客も多いです。

樂活的大方
http://www.bigfang.tw/blog
訪日外国人観光客の15%以上を占めている台湾人が、訪日するときに参考にしているブログです。

また、台湾からの観光客は『樂吃購(レッツゴー)!日本』(http://tokyo.letsgojp.com/)を見ている人も多いので、台湾人にアプローチするならチェックしておきましょう。

・意思決定に関係するもの

団体旅行の場合、申し込んだ時点で飛行機の時間や行く場所、宿泊先などが決まりますが、個人旅行の場合は行くと決まったら飛行機や宿泊先を手配して、観光地を調べ、さらに現地でも食事先などを探さなければなりません。

往復の飛行機の時間や、目的地、宿泊先やどこに行くかは日本に行く前に決めているケースが多いです。

・このフェーズの観光客に広告を出せる業種

-日本までの移動(飛行機、フェリー)や、日本国内での移動(新幹線、高速バスなど)を提供している会社
-宿泊施設、民泊仲介サービス
-目的地や観光地(自治体、観光地を運営している企業)

■訪日観光客が旅行中見るもの

個人旅行で日本にきている観光客の場合、旅行中も「ランチはどこで食べるか」「お土産はどこで買うか」などさまざまな意思決定をしています。

そのような観光客に対して施策をすれば、一定の効果が得られます。

・使うウェブサイトやアプリ

『Trip Advisor』
https://www.tripadvisor.jp/
訪日前に使うウェブサイトやアプリでも紹介しましたが、さまざまな国の言語に対応していることもあり、訪日外国人観光客のほとんどが使用しています。

なので、広告施策を行うなら必ずチェックしておきましょう。

『Time Out Tokyo』
https://www.timeout.com/tokyo
世界中で展開されている「Time Out」の東京版サイトです。欧米の体験型旅行を楽しむ観光客が使用しているサイトで、東京でのトレンド、今日や今週末のイベントなどが掲載されています。

『日本漫遊』
http://www.e-japannavi.com/
訪日前に使うウェブサイトやアプリでも紹介しましたが、日本観光を楽しむときに必要な情報を揃えており、中国人観光客の購読率はかなり高いです。なので、中国人観光客に対してアプローチを行う場合、必ず見ておきましょう。

・意思決定に関係するもの
買い物をする場所や食事場所は日本に着いたあとに決めることが多いので、移動中や宿泊中の意思決定に関わるサービスを広告に出すといいでしょう。

ちなみにですが、2016年以降はパッケージツアーなどの「団体旅行」から個人が行きたいところを選んで、行きたいところに行く個人旅行にシフトしていますので、旅行中の意思決定は今後増加するでしょう。

・このフェーズの観光客に広告を出せる業種
-外国人観光客の目的地、観光地にある飲食店、お土産屋
-外国人観光客の目的地、観光地でなにかしらの体験を提供している店舗

■訪日観光客が旅行の後にすること

訪日外国人観光客は、旅行後に次の日本旅行で行く場所を訪日前に使うサイトやアプリを使って決めたり、友人に今回の旅行で行った場所を紹介したりします。

最近では動画で紹介することが増えているので、動画で「面白い」と友人に思ってもらえるような施策を打つと、より収益につながるかもしれません。

・使うウェブサイトやアプリ

各種SNS
『Instagram』や『Twitter』、『Facebook』など。中国人だと『ウェイボー』もそのうちに入ります。

2017年に入ってから日本でも「インスタ映え」という言葉が使われるようになってきましたが、海外でも同様のことがいえます。

越境EC

中国からの観光客を中心に盛り上がりを見せています。

帰国後に日本製品を購入するケースが多く、観光中は観光を楽しんで、帰国後に気になる商品を選んで買う…という観光客が増えています。

人気が高い越境ECサイトとしては
-日本食専門のキュレーション型サイト『和食エクスプローラー』
https://www.washokuexplorer.com/

-キャラクターグッズを販売する『Tokyo Otaku Mode』
https://otakumode.com/shop

ー日用品や化粧品、健康食品などを販売する『kenko海外旗艦店』
https://soukai.tmall.hk/

などが挙げられます。

・このフェーズの観光客に広告を出せる業種

■外国人向け、もしくは外国での展開を考えているSNS運営企業
■日本製品を展開している企業(中国人受けが良いのは消耗品、マタニティグッズ、少額のデジタル製品、スキンケア商品。また、日本の特産品やオタク系も中国だけではなく、全世界的に受けがいい。)

以上が、各旅行者のフェーズに合わせた広告戦略です。
これらを参考に、自社の商品やサービスがどこで旅行者にアプローチ出来るのかを考えてみましょう。

“コンタクト”
このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加