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各国の夏休み事情と訪日旅行ニーズについて

■海外の夏休み事情 

宗教や社会制度が日本とは全く異なる海外では、1年間の休日スケジュールも変わってきます。学校の夏休みだけでなく、学期の始まりや期間も違えば、職場での休暇の時期も変わってきます。今回は日本へ観光に来る人数が多い国々の夏休み事情について見ていきます。

・アメリカ

アメリカの夏休みは約3か月あります。そもそもアメリカの新学期は9月からで、夏休みは5月中旬~6月初めごろです。3か月ありますが、新学期前まので夏休みの宿題がありません。他にもクリスマス休暇が1か月ほど、イースター休暇2週間ほど、などがあり1年の1/3が休みとなっています。ビジネスパーソンは、子供の休みに合わせて夏休み休暇を取ります。しかし、労働法で休暇の項目がないため、企業によって大きく違いがあるようですが、通常は2週間ほどのようです。3月ごろからいつ休暇を取るのか、早ければ1年ほど前から決めることもあり、アメリカらしく比較的自由に休暇の時期・期間を決められるようです。

・中国

中国の夏休みは、7・8月の7週間~約2か月です。また、別に春節のある1~2月に1か月ほど、10月1日からの国慶節が1週間ほどの休暇となっています。中国の学校は2学期制となっています。中国にこのような伝統的な休日が存在するため、会社なのでは夏休みを特別用意しているところは少ないようです。しかし、若者・学生は学校が夏休みに日本に旅行に来るなど、夏休みを楽しむようです。

・台湾

台湾の夏休みは6月末~9月初めまでと約2か月です。アメリカと同じく9月から新学年となりますが、アメリカと違い宿題は出ます。冬休みは1~2月の春節に約1か月ほどで、 中国と同じく2学期制です。台湾の企業は中国と同じく夏季休暇は通常ありません。しかし、中秋節や国慶日など中国と同じように10月の初めに休暇があるようです。

・韓国

韓国の学校の夏休みは7月中旬~8月中旬と1か月ほどです。しかし、冬休みが12月末~1月の約40日ほど、学期末休みとして2月の最後の2週間ほど休みになるようです。夏より少し時期は遅い10月の初めにある連休・秋夕というのが韓国のお盆休みに当たります。交通機関以外ほぼすべてが休みになる期間です。

・タイ

タイの夏休みは3月中旬~5月の中旬ほど約2か月間。タイのこの時期は40度以上あり、暑い間は休みとなっています。4月中旬がタイの正月で、タイの学校は2学期制で、10月に1か月休みがあります。企業でも、年末年始や旧正月、タイ正月など年に何度も連休があります。海外資本の会社も多く企業分野によって繁忙期の時期も違うため、夏季休暇の時期も異なるようです。

■日本に訪れるのはいつ?

現在日本には中国・韓国・台湾・タイなどのアジアからの旅行者が非常に多くなっています。欧米人も増えつつありますが、やはり圧倒的に人数の差があります。欧米からで一番多いアメリカと、総訪日客数が一番多い中国で見ても、2015年で400万人ほど開きがありました。

次に訪日客が一番増える時期について見てみましょう。一番人気のシーズンは全体では7月です。全国的に訪日外国人が増加傾向にありますが、7月はアジア圏で学校が休みに入るためと考えらます。しかし、夏場の日本は非常に蒸し暑く、暑い国フィリピンやシンガポールなどからの訪日客は減少するようです。続いて、4月の桜の時期と紅葉のシーズンの10月ごろも人気のシーズンとなっています。桜と紅葉を目的とした旅行は欧米からアジア圏の国まで断トツとなっています。海外では桜シーズンの花見や美しい桜が見えるスポットと等が紹介され、特に中国では爆買いとかけて、爆花見と言われるほど人気があるようです。そのせいもあって、逆に2月は最も訪日客が減る傾向にあります。

このように、国によって、夏休みの時期はすこしずつ違います。
また、日本へ来るタイミングは7月が多いようですが、少しずつ国によって傾向があることがわかりました。インバウンド旅行客向けのサービスを新たに展開しようとする場合は、閑散期と繁忙期があることをよく理解して行っていきましょう。