昨今インバウンド市場が「爆買い」や「円安」などで盛り上がりを見せています。
政府は2020年までに年間2,000万人を目標としていましたが、2015年には2000万人弱の訪日外国人が来日しているため、2020年の目標を3,000万人に引き上げました。
今後は更なる訪日外国人観光客が見込めると予想できます。
今回は訪日外国人が増えれば増えるほど儲かる5つの業種を紹介していきます。
①旅行業界
例)HIS/JTB/日本旅行
出典:UNWTO(国連世界観光機関)、 IMF(国際通貨基金)から筆者作成
国際観光客数は1950年の2,500万人から2014年には11億3,300万人の市場へと成長し続けています。
また、観光収入も 1950年の20億USDから1兆2,450億USDへと伸び続けており、年平均3.3%のペースで成長し続けると言われています。
平均的なGDPの成長率より旅行産業は世界的に見て成長市場です。
GDPが成長すれば国民はより豊かになり、より物品やレジャーにお金を回すことができます。
その結果、人々は旅行に行く機会が多くなり、旅行業界の収益も増えると予想することができます。
日本の大手旅行会社は海外にも支店を持っている為、海外支店経由で訪れる訪日外国人が少なからずいると想定できる為、旅行会社が訪日外国人によって恩恵を受けるといえます。
②交通業界
例)電車/バス/航空/タクシー
出典:日本政府観光局(JNTO)
データから見ると2014年から2015年にかけて消費交通費が伸びていることがわかります。
観光するにあたって交通は必要不可欠な項目ですので、訪日外国人が増えれば増えるほど恩恵を受ける業種といえます。
③小売
例)高島屋/マツモトキヨシ/セブンイレブン
④メーカー
例)資生堂/Panasonic/小林製薬
出典:日本政府観光局(JNTO)
旅行消費額と訪日外国人旅行者は年々増加傾向にあります。
昨年は「爆買い」が流行語大賞に選ばれるなど、中国人による消費活動が目立ちました。
各大手百貨店では中国人をターゲットに中国語POPや銀聯カード対応といったサービスを開始し、マツモトキヨシでは中国のSNSで爆買いリスト(神薬)に選ばれた医薬品の売場を中国向けに充実させたりと、各小売店は工夫を凝らしました。
小売店で旅行者が消費すれば商品を作っているメーカーも比例して売上が上がることになり、小売、メーカー共に訪日外国人が増えれば増えるほど恩恵を受ける業種といえます。
⑤宿泊業界
例)ラクジュアリーホテル/ビジネスホテル/民宿
※出典 官公庁
観光するにあたって宿泊は必要不可欠な項目といえます。
訪日外国人が増え、宿泊施設が足りていない為「Air bnb」という民泊サービスの人気が出ており、東京で「Airbnb」で部屋を貸し出す人が1万件に迫るなど、宿泊需要が上がっている現状です。
訪日外国人が増えれば増えるほど比例して宿泊需要も上がる為、宿泊業界は恩恵を受ける業種といえます。
※出典 http://airstair.jp/airbnb_tokyo_news/