なぜ高速バス(夜行バス)がインバウンドに使われなかったか?
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ほとんどの訪日外国人観光客にとって今までの日本国内の長距離間における交通手段といえば飛行機、新幹線の2択だったかと思います。要因としては従来の高速バスに乗るまでのシステムが、日本人向けに設定されていた為、外国人旅行者の利用率が増えなかったのではないかと考えられます。
(WEB登録・予約)→(集合場所指定)→(車内アナウンスが日本語)など、日本人でも少し複雑な乗車プロセスを外国人旅行者に理解してもらうのは非常に難しいでしょう。そのような中、個人の訪日外国人が高速バスを使用しやすくなるように、今年7月に日本全国59社の高速バス事業者が提携し「JAPAN BUS LINES協議会(JBL協議会)を設立しました。
「翻訳ガイドライン」や「ピクトグラム」の整備も
JBL協議会は、既に訪日外国人向けホームページ「JAPAN BUS LINES」を開設し、国籍を問わずに高速バスを利用してもらいやすい環境を作るために「乗り放題パス」の他、バス設備に特化したピクトグラム(絵文字)や翻訳ガイドラインについても協議、訪日客向け「高速バスフリーパス」等については政府も、国内観光の振興・国際観光の拡大につながるようにと官民一体となって強力に進めていく方針を示しています。
訪日外国人向け高速バス100路線が乗り放題に
全国の高速バス事業者59社が参画する「JAPAN BUS LINES協議会(JBL)」は今秋、訪日外国人向けに高速バスが乗り放題になる「JBLパス」を発売します。
北海道から九州まで、約100路線が乗り放題になり、価格は7日間有効 2万円、14日間有効 2万8000円だそうです。
まとめ
今までの訪日外国人旅行者の日本国内長距離移動といえば新幹線か飛行機が主に使用されていました。しかし長距離バスというのは観光客との親和性が高く、新幹線、飛行機と違い夜の寝ている間に目的地に移動していることでの時間節約、価格面でのコストカットを可能にするなど、外国人旅行者にとって大変ありがたい交通手段になることは間違いないかと思います。
「JAPAN BUS LINES」をきっかけに高速バスが訪日外国人客のメイン交通手段となる日は近いかもしれません。