2015年8月中国人観光客が旅先のショップで質の高いサービスを受けた後その企業やブランドに対してどのような行動をとるかというデータをマーケティング会社Epsilonが発表しました
データによると、より良いサービスを受けたあとはその企業やブランドに対して良好なアクションを取ることがわかりました。
リスト別に見てみると上位回答は好意的な行動がみられます。
1番回答が多かったのは「家族と友達に伝える」でした。
中国人は家族を非常に大事にする人が多い国でもあります。
より良いサービスを受けた企業やブランドのことを家族や友達に伝える事で家族や友達にも良いサービスを受けて欲しいと考えていることがデータではわかります。
「SNSでシェア」や「思い出をみんなに伝える」という回答もそのような考えがあるのではないかと想像することができます。
注目すべきが3番目に回答が多かった「WeChatで公式アカウントをフォロー」です。
WeChatとは中国で使われているメッセンジャーアプリです。
LineとFacebookの間を想像するとわかりやすいかもしれません。
月間アクティブユーザーが4億5800万人を超えるというWeChatですが、Lineのように企業の公式アカウントが存在し、フォローしておくと新商品、ニュース、クーポンなどがモーメンツ(Lineのタイムラインのようなもの)に流れ多くの人の目に触れることとなります。
Lineのタイムラインと同じくモーメンツで流れた記事は個人がシェアすることで友達や家族に共有することができます。
5番目に回答があったように多くの中国人は有益な情報を家族や友達に「SNSでシェア」することが多く、日本と比べて中国は”シェア文化“が活発です。
SNSで商品やサービスがシェアされることで有名になり爆買いに繋がった例もあります。
WeChatで企業やブランドの公式アカウントをフォローされるということは企業やブランドの情報が拡散されやすく、インバウンド対策を考える上で非常に有益な広告戦略と考えることができます。
そしてWeChatの公式アカウントを未だ開設していないのは企業やブランドにとって大きな機会損失でもあります。
インバウンド黎明期の今、インバウンド関連企業はサービス向上・WeChat運用について考える時期がきているのかもしれません。
※参照 http://www.emarketer.com/article.aspx?