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WeChat Tencentの2016年最新データを発表 WeChatの最新広告を徹底解明

WeChatを運営する中国のインターネット会社「Tencent」が2016年第1四半期の業績を発表しました。

 

主なハイライト

・総収益 49.52億USD (5,449.67億円)(前年比43%増)

・営業利益 20.74億USD(2,282.43億円)(前年比43%増)

・当期純利益 14.34億USD(1,578.11億円)(前年比34%増)

・株主に帰属する利益 14.21億USD(1,563.81億円)(前年比33%増)

・新たな広告フォーマットの発表

【新たな広告フォーマットの発表】

「Tencent」と「JD.com ※1」はWeChatにおける広告やブランディングツールを開発したと発表しました。このツールは以前、試験的にスキンケア会社の「SK-Ⅱ」「サムスン」おむつブランドの「Huggies」が使用していました。

※1「JD.com」とは中国の大手ECサイト

こちらのツールでは「Tencent」と「JD.com」の両社がビッグデータを共有することにより、特定の製品を購入する可能性が最も高いユーザーに焦点を当てることを可能としたツールです。

仕組みとしては「Tencent」がWeChatユーザーがフォローしている企業や有名人のデータを提供し、「JD.com」はJDのプラットフォーム上で購入したトランザクションデータを提供します。二つのユーザーデータとトランザクションデータを掛け合わせて特定の製品を購入したいと思われるユーザーを絞ることができます。

そしてニッチユーザーに向けてWeChat内で特定の製品の広告をモーメンツ※2に表示しWeChatの企業アカウントのフォローを促し、WeChta上に設置している「JD.com」のECページにリンクを飛ばし特定の商品を購入できる動線となっています。

※2LINEのタイムライン

新たな広告ツールを「SK-Ⅱ」が中国の旧正月に使用したところ、1日でWeChatのフォロワーを2万人獲得し、広告から飛べるWeChat上にある「JD.com」のECページでは通常の6倍の売上を記録しました。

ユーザーはSNS上に表示される多種多様な広告を見て不快感を感じることがあるが、ユーザーを絞ることができる新たな広告サービスでは、従来の広告より歓迎される可能性が高い為、これからの広告収入に期待できると「Tencent」と「JD.com」は発表しています。

参照:http://www.tencent.com/en-us/content/at/2016/attachments/20160518.pdf