2016年8月15日作成
2017年4月19日更新
Contents
フランスに学ぼう!インバウンド対策
より詳しく説明しておりますので、ぜひこちらも合わせてお読みください!
【前編】観光立国1位。なぜフランスは世界中から人が訪れるのか
【後編】観光立国1位。なぜフランスは世界中から人が訪れるのか
全世界で最も来訪外国人観光客が多い国はフランスだと周知の事実ですが、昨年より「訪日外国人観光客の増加」+「東京オリンピック・パラリンピックの開催決定」によって日本でもインバウンド(訪日外国人観光客)という言葉が世に浸透してきました。日本のインバウンドマーケティングはまだまだ黎明期といった状況で、インバウンド大国フランスから学ぶべき点はたくさんあるかと思います。本記事ではフランスがなぜインバウンド大国と言われるまで成長したのか簡単に説明していきます。
30年連続観光客数世界NO1 観光大国フランス
フランスの観光客数は30年以上トップを誇る世界一の観光大国であり、フランス外務省の発表によると、2015年には8,450万人もの観光客数を記録しています。ちなみに日本は1,974万人です。フランスへの中国人観光客は、日本の3倍(暫定数)にあたり、中国人にとってフランス行きは不動の人気でデパートの免税コーナーも中国の劇場に迷い込んだのかと思うほど中国人で溢れかえっています。
観光大国フランス、なぜそこまで人気なのか?
1.観光地が集約しており観光客にとって便利
それではどうしてこんなにフランスへの観光客が多いのでしょうか?その一つは、観光スポットが多い上に、場所が集中していることです。パリは直径約10kmほどの小さな街なのでその中で動き回れるのは観光客にとって非常に便利です。
2.出張者が多くビジネスとしての来仏も多い
そして、もう一つは観光客だけでなくビジネス出張者も含まれるということが挙げられます。国の政策の一つとしてイベントや見本市でビジネス出張者を誘致するといった事も行われています。世界的に有名なイベントとしては”パリコレ”があげられます。他ではカンヌ映画祭、モナコグランプリ、全仏オープンテニスも人気が高く、見本市だと車、オブジェ、食関係はもちろんのこと、メガネ、建築などあらゆるジャンルの見本市がフランスには存在します。他にもそのようなイベントや見本市を求めて渡仏するビジネス出張者の割合は観光客数の約4割を占めるそうです。
特にビジネス関係のパリ出張は一つのステータスでもあり楽しみでもあるかのように毎回出張を楽しみにしている人も多く、ホテルやレストラン代、サンプル購入などは経費で落とせるので、お金を落としやすいカラクリになっているのも注目すべきポイントです。
3.官民一体となりパリ市内の交通機関をしっかり整備
日本の(特に東京都内)交通機関は入り組んでおり、バス、電車、タクシーと会社も多ければ線も多いので、外国人にとっては非常に迷いやすく、日本人でも分からなくなる事が多々あります。パリの移動手段はいっぱいあります。
・メトロ
・バス
・トラム
・レンタルサイクル
・巡回バス
・バトーバス(船)
パリの路上では、グレーの自転車をよく見かけます。これは、Velib(ヴェリブ)というレンタサイクルで、2007年7月よりパリ市が運営を始め、街中のところどころにパーキングがあり、一度登録をすればどこからでも借りられ、どこへ返してもよいことになっています。 また30分以内の利用なら無料で、1日に何度でも借りることができます。
このようにして官民一体となり、インバウンド対策を行っているのもフランスの特徴です。
まとめ
いかがだったでしょうか?日本でもインバウンドといった言葉が広まり始め、外国人観光客が過ごしやすい環境に少しずつ変化しているのは間違いないでしょう。しかしながら、まだまだ外国人観光客に対して優しい環境作りができているかというと、そうではありません。
他国に負けない魅力がある日本だからこそ、多数の外国人に日本の素晴らしさを知ってもらいたいと思っています。そのためにも、訪日外国人に優しい環境作りを一丸となって進めていきたいですね。
【参照】
http://www.fashionsnap.com/live/isseymiyake/
http://find-travel.jp/article/4660
http://wondertrip.jp/zekkei/6694.html