2016年6月の訪日外客数は、前年同月比23.9%増の 198万6千人で、これまで6月として過去
最高だった昨年の160万2千人を約38万人上回った形となりました。
夏休みシーズンの開始と継続的な訪日旅行プロモーションの展開、クルーズ船の大幅な寄港増
加などが、引き続き訪日外客数の増加要因と考えられます。
■爆買い気配は落ちる一方、訪日外国人観光客数は好調
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市場別では、台湾、香港、米国が単月として過去最高を記録した他、英国、ロシアを除く15市
場が 6月として過去最高を記録した。中でも中国は、4月から3ヶ月連続で50万人台を超える
など好調です。
その一方、三越伊勢丹ホールディングスの2016年４～６月期の連結業績は、営業利益が前年同期比５割減の60億円前後になるなど、円高などで訪日外国人（インバウンド）消費はピーク迎え各百貨店は前年同月比営業利益が大幅に減速している形となっています。
訪日外国人観光客数グラフ
■【上半期(1 月～6 月)】上半期の累計は前年同期比 28.2%増
上半期の累計は前年同期比28.2%増の1,171万4千人と、初めて半年で1,000万人を超え、過去
最高となりました。（これまでの過去最高は2015年上半期の訪日外客数914万人）
上半期の訪日外客数が過去最高を記録した市場は、ロシアを除く 19 市場と、訪日外国人観光客数は伸び続けています。
■訪日外国人数から見える熊本地震の落ち着き
2016年6月は韓国からの訪日客が増加し、伸び率は５月（15.3％）に比べて拡大しました。また昨年に中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ＝マーズ）の感染拡大で昨年同月比の観光客数が落ち込んだ反動が出ています。そして熊本地震による影響が和らぎつつあることも寄与したとJNTOは発表しています。１～６月累計の訪日外国人客数は1171万4000人と、６月に入り1000万人を超えました。
■参照 日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/160720_monthly.pdf
