2016年2月にGMOリサーチ株式会社(以下GMOリサーチ)が提携する中国、韓国、台湾、フィリピン、香港のモニターで訪日経験のある方を対象に「Webサイトの多言語化に関する調査」を実施しました。
「こういうことに対応してくれるとうれしい」と思う点を3点まで複数選択してもらったところ、「母国語での表記」が各国平均67.4%と1位を占めました。
しかし、GMOインターネットが同社のレンタルサーバーサービスで運営されているWebサイトを対象に行った調査によると飲食店Webサイトの多言語対応は0%でした。
多くの企業がインバウンド対策、多言語化対応してない今、少しの手間とコストで訪日外国人を集客できますので今回はその方法を紹介していきます。
①HP多言語対応
冒頭で説明したようにWEBサイトの多言語化を望んでいる外国人観光客は多数います。
そこで今回紹介するのは「Wovn」というサービスです。
「Wovn」ではたった1行のコードをサイトに埋め込むだけでサイト内に多言語化ボタンが追加され、マイクロソフトの機械翻訳サービス(Bing)を使って主要10言語の訳文を生成することができます。
「機械翻訳では不安だ・・・。」という方もいらっしゃると思いますが、機械翻訳後に手動で修正を加えることができるので安心です。
あくまで機械翻訳をスタート地点とすることができるというのがWOVNの良さです。
今後WOVNでは人間による翻訳の「リクエストボタン」も用意するそうですので、まだまだ便利になりそうですね。
たった1行で競合他社に差をつけることが可能なので是非一度試してみてはどうでしょうか?
②多言語メニュー作成
飲食店がインバウンド対策を考える上で一番簡易的にできるのが多言語メニューの作成です。
外国人観光客を集客できたとしても、意思疎通が難しいとSNSで拡散されたり、口コミで良い評価をもらえない可能性もでてきます。
都内限定ですが無料で多言語メニューを作成できる「EAT TOKYO」というサービスを東京都が実施しています。
「EAT TOKYO」では多言語メニューの他に宗教戒律上「食べてはいけないもの」のある方々や、ベジタリアン、食物アレルギー等によって、「食べられないもの」のある訪日外国人に向けて、料理に使用する食材を示す絵文字のようなマークも配布しています。
その他、指差し会話シートのテンプレートや国別の食文化、特徴をまとめたページもあるので非常に参考になると思います。
飲食店が集客を考える上で大事なものはグルメ系WEBサービスの活用です。
日本でいうと「食べログ」や「ぐるなび」、「Retty」などが有名です。
食べログは多言語対応しているものの、まだまだ外国人観光客には馴染みがありません。
そこで2014年春に日本に上陸した「yelp」という海外のグルメ系WEBサービスを使うことで外国人集客が便利になるかと思います。
「yelp」は実名制のクチコミグルメWEBサービスです。
ビジネスモデルは食べログと似ていますが、収益は店舗からの広告費が主で、店舗登録は無料です。
飲食店以外のジャンルの店舗もレビュー対象で、世界中の店舗の総レビュー数は、食べログの10倍にあたる5700万です。
5700万以上のレビュー数を誇る「yelp」は欧米で大人気です、したがって日本国内で訪日外国人を誘致したい場合には「yelp」をお勧めします。
食べログに比べると日本の掲載店もまだまだ少ない状態ですので、外国人にお店を見つけられやすいのもオススメの点です。
店舗登録は無料ですので一度試してみてはどうでしょうか。
低コストで訪日外国人を集客する技を紹介しましたが、他にも色々な施策によって集客が可能となっているので、ご興味がある方は是非お問い合わせページからアレンジへと問い合わせいただけると幸いです。