アジェンダ
Contents
・WeChatの簡単な説明
・LINEと比べて分かるWeChatの圧倒的ユーザー数
・本当にLINEと似てるの?WeChat機能紹介
・WeChat独自の文化
・まとめ
WeChatの簡単な説明
「WeChat」とは中国の大手インターネット会社「Tencent」が運営する、中国を中心に世界中で圧倒的シェアを誇る大人気メッセンジャーアプリです。本記事ではWeChatのユーザー数などを日本で人気のメッセンジャーアプリ「LINE」と比較しながら、わかりやすく説明していきます。LINEには搭載されていない独自の機能や、中国での普及背景なども詳しく解説していきます。
LINEと比べて分かるWeChatの圧倒的ユーザー数
日本でメッセンジャーアプリといえばLINEが真っ先に思い浮かぶかと思います。現に日本人口の53%以上のユーザーがLINEを使用し、登録ユーザーの、DAU(1日に1度でも起動する割合)は70.8%を超えています。現状、日本での生活インフラとしてLINEが定着したと言っても過言ではありません。

日本では圧倒的な人気を誇るLINEの月間アクティブユーザー数(1ヶ月の間に1度でも起動した人数)は2億1,500万人です。

WeChatの月間アクティブユーザー数は?
それではLINEの大まかな普及率を説明したので、WeChatとLINEを比較していきたいと思います。
中国版のLINEと例えられる事が多いWeChatですが、WeChatの月間アクティブユーザー数は世界中で7億6,200万人を超えます。LINEの2億1,500万人と比較すると、その差は歴然です。

本当にLINEと似てるの?WeChat機能紹介

ボイスメッセージ
上記の図を見てもらえばわかる通り、LINEとWeChat両方で殆どの機能が同じように搭載されています。しかしLINEとWeChatでは機能ごとの使用頻度が大きく異なります。例えばLINEで連絡を取り合う際は、テキストベースでチャットをするのがメインなのに対し、WeChatでは一般的にボイスメッセージを使い、音声ベースでコミニケーションを取り合うことが多いです。
ボイスメッセージの使い方はこちらをクリック
【WeChat入門】WeChatでボイスメッセージを使いこなそう!
http://www.arange.co.jp/news_inbound_china_wechat-voice-massage_20160413/
決済機能
WeChat Paymentをご存知でしょうか?WeChat PaymentとはWeChat上に搭載されている決済機能です。こちらの機能はユーザーに広く周知され、2億人を超える多くのユーザーが使用しています。銀行口座をあらかじめWeChatに登録しておく事でWeChat上で「インターネットショッピング」や「光熱費の支払い」「友達に送金」などが可能です。WeChat Payment登録数は2015年11月時点で2億人を超え、今後ますます増える事が予想されます。LINEでもLINE Payと呼ばれる決済機能を実装していますが、ユーザーに浸透しているかといえば、使った事がないユーザーが殆どではないかと思われます。
GPSを使用した出会い系機能
LINEに「ふるふる」と呼ばれる機能があるのはご存知でしょうか?GPSを利用し、近くにいる友達や周辺の公式アカウントを表示させる友達追加機能ですが、それに加えて、WeChatでは同じタイミングでスマートフォン端末を振っている世界中の人とマッチングさせる「シェイク」と呼ばれる機能が搭載されています。LINEと違いWeChatでのGPSを使用した機能では出会い系のような側面も持ち合わせています。
シェイクの使い方はこちらをクリック
http://www.arange.co.jp/news_inbound_china_wechat-shake_20160414/
WeChat独自の文化
WeChatではステッカー(スタンプ)が基本無料
LINEではスタンプが基本的には有料で配布されています。しかしWeChatでは動くスタンプが殆ど無料で配布されています。その背景としては以前、中国で流行っていたSNS「QQ」でスタンプが無料で配布されていた為、スタンプ=無料という概念が中国人についている為だと考えられています。

このキャラクターはエリスというWeChat上で3億回ダウンロードされた大人気スタンプです。もちろん無料でダウンロードでき、アニメーションになっているのでWeChat上で動きます。
紅包(RedPost)
なぜ現金決済機能において、WeChatはLINEの送金サービスより群を抜いて普及しているのかという点ですが、理由は紅包(RedPost)という中国の旧正月に行われる、日本でいうお年玉のような行事に合わせて行った送金イベントのおかげです。(WeChatで知り合いに小額のお金を送金できることをプッシュしたイベント)

紅包(RedPost)イベントは大成功を収め、旧正月の間に80億回WeChat経由で送金されました。紅包(RedPost)イベントは中国内で銀行口座をWeChatに連動することでWeChat Paymentの認知度を高め、WeChatでのP2P送金が普及しました。
まとめ
いかがだったでしょうか?WeChatについて少しでも理解していただけたなら幸いです。アレンジではWeChatの運用代行や、上記で紹介したエリスのスタンプを使用した広告施策なども行っております。WeChatについて気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせください。