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増え続けるWeChatユーザーMAU7.62億人突破、WeChat内ストアの現状をデータで解説

WeChatの運営会社「Tencent」の発表によると、2016年6月では月間アクティブユーザーが7.62億人を超えています。増え続けるユーザーに比例してWeChatを活用する会社も増えています。

アメリカの調査会社L2が100社の化粧品ブランドを対象にWeChatアカウントの保有率を調査した結果、前年調査の30社から96社に増えていることがわかりました。そしてこれらのブランドの59%がWeChatにロイヤリティープログラム(割引やクーポン券など)を提供していることがわかりました。

しかし、消費者は約半数のブランドがWeChatでの支払いシステムを展開できていないため、WeChatを活用して製品を購入することができない現状です。調査の結果、ブランドの20%のみがWeChat決済を提供し、ブランドの19%がWeChatストアを運営していることがわかりました。

そして約50%のブランドが中国のECサイトへのリンクを載せていると発表しています。

WeChatを活用している化粧品ブランドの活用方法の内訳は次の通りです。

・カスタマイズメニュー、89%
・ロイヤルティプログラム(割引、クーポン)、59%
・カスタマーサービス、52%
・ミニゲーム、51%
・オンライン市場での店舗へのリンク、50%
・同社の電子商取引サイトへのリンク、40%
・ロイヤルティポイント還元、39%
・ロケーションベースのサービス(位置情報での店舗誘導)、30%
・WeChat支払い、20%
・オンラインWeChatストア、19%

 

発表されたデータではWeChat上でのオンラインストア率が19%とまだまだ低い状態にありますが、WeChatは2015年より阿里巴巴(アリババ)が運営する大手ECサイト淘宝網(タオバオ)に対抗するため、売り手側の顧客追跡機能やいくつかのEコマース機能を無料で提供しています。買い手側には注文をキャンセルすることを可能にするなどしてメッセンジャーアプリのみだけではなく様々な分野でのインターネット市場を掴みにいっています。今後のWeChatのEコマース化には注視していきたいです。

参照http://blog.wechat.com/2016/06/07/invite-friends-get-free-calls-with-latest-release-of-wechat-out-globally

https://www.internetretailer.com/2016/06/06/cosmetics-brands-market-aggressively-wechat-china